2017年9月12日火曜日

学歴コンプレックスに光を当てる

先日、斎藤孝先生の講演会へ行って、斎藤先生と再会したという話をしたのですが、その時やっと自分の中の学歴コンプレックスに光が当たった感じがしました。

実は私は、音大とか音楽系の学校に行きたかったのです。
しかし、高校が進学校だったので、ボーッとしてると難関大学を目指す流れに飲み込まれてしまいます。
そんな中で、「わたし音大行きたい!」なんて言おうものなら、かなり浮くこと間違いナシです。

実際、音大に行くとなると、東京までレッスンに通える恵まれた家庭環境や実力のある人に限られていました。
たいてい、音楽系に進みたいなら、堅実な「教育学部の音楽」を目指す感じでした。

そんなわけで、特に声楽とかもやってなかった私は、とりあえず普通の大学で合唱部に入ろうと思ったのでした。
それで、卒業してから音大に行こうと本気で考えて、音大受験の勉強とかもして、25歳くらいの時に音大の短期で社会人枠みたいなとこを受験しました。

ところが、合格はしましたが、母親の大反対にあい、泣く泣く入学を断念しました…。
(先日母親とケンカした時に、いまだにネチネチ掘り起こされ、そんなにおかしいことなのか、と思いましたが、おかしいことらしいです。教育を受けるのに年齢は関係ないと思いますが、お金の問題ですね!)

話がずれましたが、音大へ行って、そういう勉強や生活をして、音大卒のレベルの実力と経歴がほしかったわけです。
だから、音大の人を見るとうらやましくて仕方がないです。
もしくは、音大を出てなくても、そのくらいの実力がある歌がうまい人もうらやましいです。

そもそも、高校生で将来の進路ややりたいことを決めるって難しいことだと思います。
なんとなくはあっても、周りの環境とかで言い出せず、それが人生でずーっと尾を引くことになろうとは想像できるわけがありません…。
こうして、後悔しても仕方のない、「音大コンプレックス」のようなものが根深くありました。

そんな中、先日、斎藤先生の講演会があって、「明治大学で斎藤先生のもとで学べて良かった!」と心から思えたのですね。
卒業してだいぶ経つし、仕事も全然、学んだことと関係ないので、すっかり忘れてたし、むしろフタをしてました。
記憶の扉を閉じてました。
変な話、学歴で引かれたりするので、自分の学歴とか言わないようにしてました。

しかし、講演会を見て「やっぱり、斎藤先生は面白い!これはみんなに話したい!」となったのですね~。
(その時の興奮冷めやらぬブログはこちらです。「齋藤先生は相変わらず、すごかった!」)

閉ざされてた扉が開きました。
「音大へ行けなかった」ことを上回る経験をしてきたことにようやく気づきました。
このタイミングというのも不思議ですが、そういう時期なのだと思います。

読んで頂き、ありがとうございました!

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