2016年8月1日月曜日

指揮法講座1~学生指揮者、アマチュア指揮者の悩める方へ

「指揮は自転車に乗るのと同じ!」


まずは「指揮者なんだけど、どう振ったらいいかわからない。なんだかうまくいかない」という人(例えば学生指揮者)に向けて、思いつく限りのアドバイスを書いていこうと思います。
(そして、「指揮者って何してるの~?動き見てわかるの~?」という方は、指揮者への理解が深まったら良いと思います。)

かく言う私も、大学合唱団で学生指揮者一年目は全然振れてなかったし、「指揮よりも歌いたい!」という思いが強かったのです。
それが指揮者二年目の時に、「方舟」(木下牧子作曲、大岡信作詩)を振ることになり、(私が「この組曲やりたい!」と言ったからですが…)
5拍子の難しい曲なので、ちゃんと振れないとシャレにならない、ということで真剣に練習したのです。
(その頃に指揮のレッスンも受けました)

というわけで、運動神経もなくて超苦労した私ですが、振れるようになって「これは自転車と同じだ!」と思いました。
自転車に乗るのに、「足をペダルに乗せて、右足をおろして、左足を上げて…」など考えなくても、一度乗れるようになればスーっとこいで、前に進んでいくはずですね。
指揮を振るのに使う筋肉を不随意筋だとか言いますが、そこは結果的に使えるようになってきます。よって、「ここの筋肉を鍛えよう!ここの筋肉を使って振ろう!」とか考えなくてOKです。
(ちなみに周りの人にこの筋肉がピクピク動かせるか調査したところ、動かせる人と動かせない人がいました。)
で、もし振ってて「腕が疲れる!」とか「思ってるのと、音のタイミングが合わない!」ようでしたら、あなたはまだ「自転車に乗れていない」状態なのです!
まずは自転車に乗れるようになってこそ、自由な音楽表現が可能になってきます。(思い通りの表現が引き出せるような、効率の良い動きが必要なのです。)

自由自在に「たたき」ができること


そして、この「自転車に乗っている」状態で振る、基礎の振り方が「たたき」と呼ばれるものです。
私は「たたきを制するものが指揮を制する」と考えてます。
指揮の教則本を読んだら、まずつまずく所ですね。そしてわかってるのかわかってないのか、アマチュアでできてる人は少ないように見えます。

それでは、次回は基礎中の基礎「たたき」についてです。

【指揮法講座2】はこちら
【指揮法講座3】はこちら

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